人工リードレビュー アルタ アンビポリ リード編

道具ネタ

今回は人工リードの商品レビューです。
シルバースタインから発売されているALTA AMBIPOLY REED
(アルタ アンビポリ リード)(※以降アルタと表記します)を吹いてみた感想をお伝えします。
※ジャズモデルについて語っています。ご注意ください。

今回のリードレビューはテナーサックス用です。
(ジャズ・R&B・ポップス等のポピュラーミュージックを演奏される方向きです)

【結論】買うなら硬さは2+前後がおすすめ

3000円ちょっとで買えます。

生のリードで3から3半くらいの硬さを使用されている方には2.0+~2.5がお勧めです。
同じノリで3から3.5の硬さを購入するととんでもない硬さなので注意が必要です。
(ゴリゴリ削れば使えるかもですが、、、)

いろんな硬さで試吹したり、2.0+や2.5を実際購入して1年以上使用してます。
野外等乾燥しやすい現場でリードを付けっぱにするような状況では非常に重宝します。

実際に使ってみた感想

・吸水性
・調整性(カスタマイズ性)
・耐久性
・ファズトーン
・0スタート

実際に使ってみて上記の点から感想をお伝えしていこうと思います。

吸水性


まず他の人工リードと比べて特筆すべき点は吸水性がある点です。
https://www.silversteinworks.jp/altaambipolyreed
↑商品の紹介ページに記載があります。

使用前にリードの先端からヴァンプ(赤枠で示した部分)までを30秒間、水に浸してあげます。
新品開封時から2~3回目くらいまでは割と気を使って浸してますが口で咥えて湿らせるのと
違いは個人的には感じられません。
吸水性があるからか不明ですが吹奏感は他の人工リードに比べ生のリードに近い感じがします。

調整性(カスタマイズ性)

人工リードのデメリットとして調整の効かないことが挙げられますがアルタはカスタマイズ可能です。
具体的には表面をヤスリ等で削ったりリードカッターで先端をカットすることができます。
ちょっと低音の反応が悪いときやリードが厚いor薄いと感じた時にヴァンプや先端を調整できるのは
非常にポイントが高いです。

あとちょっとな部分を調整で改善できるリードは現時点でアルタだけです。
具体的な削り方は今回は割愛します。(簡易的なものはアルタの商品ページから取説を見ていただければ確認することができます。https://www.silversteinworks.jp/altaambipolyreed

耐久性

気になる耐久性ですがかなりあります。
具体的にはサブとして月1~3回 1時間くらいの通常に使用するのであれば数年持つと思われます。
毎日1時間、ファズトーンやフラジオの練習で酷使した時は約3か月でリードがヘタッてしましましたが無理な使い方をしなければかなり寿命は長いです。
購入から6ヶ月以内に寿命を感じた場合は保証もあります。
https://www.silversteinworks.jp/6monthguarantee
私は一度ヘタらせてしまったときに利用しました。

おすすめの使い方はいい感じの吹奏感に調整した状態でサブとして忍ばせておく方法です。
後述しますが通常の使用においては生のリードのほうがよい場面が多いです。

ファズトーン

ポピュラーミュージックを演奏するにおいてファズトーンできるに越したことはありません。
上の音と大体において1オクターブ下の音を鳴らすファズトーンはリードに強烈な負荷を与えます。

↑ファズトーンを酷使して割れてしまった生リード

人工リード(アルタ)はリードがヘタッても生リードのように横割れするリスクはほぼないです。
残念なポイントは生のリードでファズを使用する場合と鳴らすツボが少し違うことです。
さらに残念なことは生リードのほうがファズが鳴らしやすいです。
アルタ含め人工リードはリードミスを起こしにくい分、ファズ等の異常振動を起こす技法は
使いにくいです。
しかしアルタは他の人工リードと比べてファズのツボは生リードにかなり近いです。

・0スタート

最低音(B♭・シ♭)の運指を抑えた状態で息だけ入れて徐々に息圧を上げます。
生のリードだと自然な感じで音が鳴りだすのですがアルタ含めた人工リードはこれが生のリードより難しいです。息のかすれた様な音が混じったpp~mpくらいの音色・音量で繊細に演奏するのはあまり向いていないように思います。
ただ電子楽器(エレキベース、エレキベース等)に囲まれて演奏する場合においては重宝します。
音が埋もれにくい傾向にあるからです。
ビックバンド等でリードを担当する場合もよいと思われます。
※2nd,4thを担当する場合は確実に他の楽器より目立つので勧めしません。

まとめ

今回は人工リードのアルタについて取り上げました。
生のリードより優れている点は
・耐久性
・音の輪郭がクッキリしている(フラジオ含む)
・ファズトーン等でリードが割れない
他の人工リードと比較して優れている点は
・調整性(カスタマイズ性)
・生リードに近い吹奏感

生リードに劣っている点
・ファズトーンが鳴らしにくい
・0スタートが難しい

試す価値は十分にあります。
気になる方は是非お試しください!

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