今回は人口リードレビュー編です!
過去の人口リードレビューはこちら↓
今回はD’Addario Woodwinds ( ダダリオウッドウインズ ) 社から販売されている
ヴェン(VENN) のテナーサックス用をレビューします。
【結論】硬さは2.5以下がおすすめ
結論から申しあげますと実際に購入を検討される方には2.5以下の硬さをおすすめします。
人工リードあるあるなのですが生のリードの表記より1段階かそれ以上に番手を落とさないと硬すぎて演奏にならないです(過去にレビューしている人工リードもそうです)。
値段は現在3758yen。。。(Amazonやサウンドハウス調べ)
ちょっと高いような気もします。
実際に使ってみた感想
・吸水性
・調整性(カスタマイズ性)
・耐久性
・ファズトーン
・0スタート
実際に使ってみて上記の点から感想をお伝えしていこうと思います。
吸水性
ヴェン(VENN) は吸水性皆無です。
実際に使われた方ならお判りになるかと思いますがビニール?的なつるつるした加工が両面に施されています。
ファイブラセルをもうちょっと人工的にした(何とも言えない表現ですが)感じです。
吸水性がない分リードの鳴りが比較的安定する傾向にありますが吸水性のある人工リード(シルバースタイン社のアンポビリード)のほうが生に近い感覚を覚えます。
咥えて15秒~30秒湿らせる必要がないので時間が惜しい方には向いています。
湿らせる必要がないと言っても、マウスピースのテーブル面との密着性を考えると
軽く加えて湿らせるほうが望ましいかと思われます。
調整性
ヴェン(VENN) は調整性皆無です。
ビニール的な何かで両面がコーティングされているのでヤスリ等の調整ができません。
火であぶる等熱を加えて何らかの調整はできるかもしれませんがリスクがでかすぎるのでお勧めしません。
よって硬さの具合がドンピシャでない限りはライブで使用するのは難しいです。
もっと細かく(例えば0.25単位で)番手が出てくれればよいのですが現在は0.5刻みでのラインナップなので今後に期待ですね。
あとちょっと低音の出を良くしたいとかそういうほんの僅かな調整ができないとことが非常に惜しいポイントになっています。
耐久性
これまでにご紹介した人工リードに比べると耐久性は少し劣るかもしれません。
といってもサブで使う分にはかなり長い寿命になることは間違いないです。
私が実際に行っている使い方としてはローテーションで回している生のリードを
使い切った時に出番を回してます。
またリハーサルで長時間リードをつけっぱなしにせざる負えない状況時にも使用しています。
気に入った硬さだった場合はメインで使われる方もいらっしゃると思います。
だんだん先端表面がささくれ立ってきますのでそうなったら買い替えをおすすめします。
ファズトーン
無調整で使わざる負えないヴェン(VENN) ですが意外にも優秀でBのフラジオ(実音でA)もいい感じに鳴ってくれます。
こんなに吹いて一気にリードがヘタらないかなと心配になるレベルまで吹いても
ピンピンしていました。
シルバースタイン社製のアルタに比べて生に近い感覚でファズを鳴らせる点が気に入っています。
生のようにファズトーンで割れるリスクがない点も良いと思います。
0スタート
生に比べると細かい調整ができないのでちょっと厳しいです。
pppから始めるような表現をお求めの方は購入しないほうが無難かもです。
まとめ
今回はダダリオ社から販売されている人工リードD’Addario Woodwinds ヴェン(VENN) のテナーサックス用のレビューでした。
番手と調整具合が合えばメインでも十分使えますが番手のステップが大きいので
そこが残念ポイントでした。
耐久性は他の人工リードと比べて少し劣る感じがしますが大きく異なるほどでは
ないので私はそこまで気になりませんでした(あくまで個人の感想です)。
実際に試し吹きしてから購入することをおすすめします。
おすすめの番手は2.5以下です。
人工リードが気になる方は是非お試しください!




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