皆さんはサックスに関する書籍を読みますか?
今回の記事は少し危険な記事かもしれません。
頭の中で理解した気になって満足する可能性があるからです。
出来もしないのに人に知識を押し付けるような激ヤバなノウハウマニアになっては
いけません。
書籍を読んで実際に取り組まれても文面だけの情報では勘違いすることも多く非常に危険です。
あくまで参考程度にとどめることを前提に今回ご紹介する書籍をお楽しみいただければ幸いです。
。。。たまには賢くなった気分になりたいですよね!
私もそうです。
演奏に役立つというよりは賢くなった気分になれるサックスを演奏する上で
役立つおすすめ書籍4選をご紹介します。
①サクソフォーン演奏技法
1冊目にご紹介する書籍は「サクソフォーン演奏技法」です。
(著者:ラリー・ティール、訳者:大室 勇一、英語版(原著):1963年出版、翻訳版:1981.02.15発売)
プレイヤー視点での楽器の知識はこの書籍が一番詳しく載っています。
最近のサックスに関する書籍はあまり読んでいませんがこの著書の焼き増しであることが
ほとんどかと思われます。そう言ってもよいくらいサックスについて広く専門的に書かれている書籍です。
楽器をこれから始める初心者の方にもおすすめですが、楽器の扱いに慣れてきた方に特におすすめな書籍です。
時々出てくる無慈悲な文章に心が痛くなることがありますがそれも含めてお楽しみいただけるかと思います。
たとえばこんな文章です。
「理想的なマウスピースの探求は管楽器が使われるかぎり続くことでしょう。この章の目的はマウスピースの重要な要素について論ずることにあります。一方には練習するよりもマウスピースを取り換えることに時間を費している「マウスピース病」の患者がいます。※」
(※「サクソフォーン演奏技法」著者:ラリー・ティール、訳者:大室 勇一、英語版(原著):1963年出版、翻訳版:1981.02.15発売 「マウスピース」の項目より一部引用 )

私もたまに自分の愚かさを確認するために読み返すのですがいつも反省しています。
マウスピースに関して重篤な病を患っています。
どなたか助けてください 笑
(恩人には「お気の毒ですが、もう打つ手がありません。。。」と言われてしまいました 笑)
②サクソフォーン上達法
2冊目にご紹介する書籍は「サクソフォーン上達法」です。
(著者:デビッドリーブマン、訳者:川里安輝子、監修者:土岐英史 、原著:1989年出版、翻訳版:1995年)
ざっくりおおざっぱにお伝えすると、著者は違いますが1冊目にご紹介した書籍の奏法の部分をさらに詳しく解説しているような書籍です。
印象に残っている部分を引用すると
「数多くのサクソフォーン奏者が、マウスピースを改造してその特性を変えようと試みてきた。特に、バッフルの高さは、音の明暗に大きく影響する。しかし、免許を持たないにせ医者が整形手術をするに類したような話が非常に多いのも事実である。実際に改造を加える前に、二度、三度考えてみた方がよい。」※
※「サクソフォーン上達法」(著者:デビッドリーブマン、訳者:川里安輝子、監修者:土岐英史 、原著:1989年出版、翻訳版:1995年 「第7章 リードとマウスピース」より引用)
書籍を読み返した時、この部分が私の心をいつも揺さぶります。
マイアミのデュコフをズタボロにしたり、まだマイアミが出る前の錫製デュコフのバイトプレートを錫で埋めようとしてマウスピースごと先端を溶かしてしまったり。。。
2度3度考えるだけではいけないようです。
数々の失敗談をお聞きになりたい方は是非ライブやレッスンにお越しください。
いくらでも語れます。(いいのか?笑)
まじめな部分で好きな章は第9章の「練習法」です。
気合い入れて練習を頑張るぞ!!とかではない考え方にすごく共感しました。
引用するとネタバレになるので是非購入して読んでみてください。
終盤に記載してある部分ですが飛ばしてここを部分的に読んでもよいと思います。
こうして管楽器はつくられる ~設計者が語る「楽器学のすすめ」~
3冊目におすすめする書籍は「こうして管楽器はつくられる ~設計者が語る「楽器学のすすめ」~」です(著者:竹内 明彦、2019年出版 )
サックスだけでなく他の管楽器(フルートやクラリネット、トランペット等)の楽器に関して難しい数字を使わず解説されています。
良い楽器とは何かを考えるいい書籍でした。
とくに第8章からはじまる管楽器の設計はとても興味深い内容でおすすめです。
「皆が『競争に勝てる良い楽器』を求めるようになったからではないでしょうか?」※
※「こうして管楽器はつくられる ~設計者が語る「楽器学のすすめ」~」です(著者:竹内 明彦、2019年出版 第10章 管楽器の設計3 金管楽器の加工工程 より引用)
1970年代からたくさんあった楽器メーカーが買収・合併で少なくなっていくのですが著者の竹内さんの考察にとても共感しました。独特な形・機構を搭載したサックスがほぼ全滅し、セルマー社のマーク6を模倣して作れられていくようになったのは著者の竹内さんの考察で理由が説明できると思ったからです。
サックス奏者だけでなくすべての管楽器奏者におすすめな書籍の紹介でした。
【絶版】サクソフォーン マニュアル 日本語版
4冊目、最後にご紹介するのは「サクソフォーン マニュアル 日本語版」です。
(著者:スティーブン・ハワード、訳者:荒井 理子、監修者:山領 茂 2013年発行)
まさかの絶版でした。。。
レッスンにお越しの方は私が持っているものをお見せします。
サックスのメンテナンスやリペアについて奏者が知らなくてもよさそうなこと(タンポ交換等)まで解説しているサックスオタク本です。
サックスの演奏技術の向上を目指すのであれば、サックスを分解している時間があったらその時間を練習に充てるほうがよいでしょう(経験者談)。
あくまで知識として興味本位で読む分にはすごく面白い書籍です。
簡単なメンテナンスからタンポ・ばね交換等高度なメンテナンスまで幅広く解説されています。
ネックコルク交換なんかも載っています。
昔自分でやってみたのですがプロのリペアマン様には敵いません。
痛い目にあって勉強になるのもよいですが初めからしないほうがよいのかもしれません。
一度読んでしまうとどうしても自分でも楽器を弄りたくなってしまう衝動に駆られるのが
この書籍の危険なところです。
リスクを承知してから読むことをおすすめします。
まとめ
今回はサックス奏者がおすすめする楽器に関する書籍4選をお届けしました。
読んでわかった気になってしまうのが危険なところなのですがあくまで
参考程度に留めることをおすすめします。
演奏面においては実際に体験した感覚が大切です。
。。。がたまには息抜きも大事です。
私が引用したような一部くすっとなる章もきっとあるので是非楽しんで読んでみてください!

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